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2018年02月07日

2月3日 高嶺城見学会に参加しました

去る2月3日、山口市が主催する山口ヒストリア観光記念「続日本100名城見学会」に参加してきました。
今年の4月6日(城の日)から続日本100名城のスタンプラリーが始まるそうです。それに向けて盛りあがってます!

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滋賀県立大学の中井均教授が、午前中の座学に引き続き、現地をガイドしてくださいました。
内容が非常に興味深く、参加者の方々も満足し楽しまれている様子でした。

山城は防ぎながら戦う城です。
1550年ごろ、武器は基本的には石だったそうです。
敵が郭(くるわ)から登ってくるのを、投石で防御していた。

郭とは、軍事的・政治的な意図を持って、削平・盛土された平面空間で、城の内外を土塁、石垣、堀などで区切った区域の名称です。
郭から郭は、するどく切り立った傾斜が作られ、次の郭の淵にむかって盛土がされました。
するどく切り立った傾斜は『切岸』と言い、垂直であればあるほど、敵が登ってきにくいそう。

防御に大切なのは、郭、土塁、堀切り(郭をV字に切る)、切岸で、もっとも大切なのは切岸なんだそうです。


山城見学のベストシーズンはなんと冬!
植物の生育があまりなく、ブッシュの少ない冬が断然おすすめですって。

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下草や雑木の伐採が、山城巡りでは大事だそうで、今回、この見学にあわせて文化財保護課が、伐採をされていたことを中井先生は褒めてらっしゃいました。
当時の様子をできる限り再現し、ブッシュなどを整備することで、散策者に有意義な体験がしてもらえるんですって。

以下、見どころをまとめてみました〜。

◆ 高嶺城跡の見所
これだけ大きく、石垣が残っている山城はそう、ない。非常に貴重である。

《 階段状に配置された曲輪群 》
*切岸が垂直であればあるほど良い。(登りにくいため)
*切岸の部分に立木はなく(あればそれを支えに登られるため)、城のある前には木をあしらい、城の存在を隠していた。
*築城の上にむしろを敷き、弓が降りかかるのを防いでいた。
*主郭に100人ほど人が入る高嶺城は、大きな山城だった。

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《 主郭の石垣⇒特に北側の2段の石垣(時期さか技法か) 》
*本丸とは言わず、主郭と言っていた。
*大内氏は瓦は葺かず、板張りだった。
*毛利氏の頃も2種類あった
@糸切(永禄・天正)
Aてっせん(関ケ原の合戦以降)・・・2種類の瓦

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*隅石が小さい(萩城は大きいのでそれと比較して)
*石垣を作るのに4m以上は、当時の技術では無理だった。
*山肌にぐり石を貼付けて、そこに石を積んでいく。
「ぐり持ってこい」と農民に言うが、ぐり石を探すのも結構苦労していたみたいだ。


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《 主郭南側の石垣⇒鏡石が用いられている 》
鏡石が大きいのは、毛利の特徴的なもの。豊臣大名以前で天正15年くらい。

《 石垣隅部の積み方⇒正方形の石材を用いて、直角になるように重ねて積む 》

《 崩れた石垣⇒破城(城割)の痕跡 》
  石垣の隅を崩す
自焼け没落…ふもとの城に多いが、自分で焼いてとんずらをすること。 
落城する際、焼けているとは限らない。むしろ燃えている場合の方が少ない。
 山城での戦闘行為は少なかった。
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《 主郭平坦面に残る礎石⇒山上の居館 》
*御殿の礎石 戦争もたくさんあっただろうから、大内氏はここに住んでいたのだろう

《 山城の特性 》
土の城:戦国時代(1550年くらいまで)
    天守閣がない、鏡石を等間隔に並べる
石の城:1550年以降…鏡石を角にピッタリと合わせて並べる。
最後に・・・
『城をなぜここに作ったのか?』と疑問がわいたのなら、主郭付近の一番眺めのよい場所から下を見てみるとよい。
 自分の領地を一望できるポイントに作る(自分が領主になった気持ちで眺めてみるのが大事)

高嶺城は、見るポイントさえ分かれば、とっても魅力的なお城なので、郭の散策をしながらぜひ訪れてみてくださいね。

今回記載した内容ですが、
中井均先生は『私の持論や見解も含まれており、他の見解と違う点があるかもしれない』とおっしゃっていました。
また私の理解不足で、誤った箇所があるかもしれません。
ご了承下さい。
posted by 大路ロビー at 00:00 | 日記

2018年02月01日

2月1日の十朋亭

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こんにちは。
毎週、報告をするのが楽しいくらい、刻々と完成に近づいている十朋亭です。

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外観は、ほぼ出来上がっていますね。
赤いコーンが立っている場所は、身障者用の駐車場になります。
その駐車場の向かって右側にあるくぼみは、奥行き50cmほどの『物入れ』だそうで
細かいところまで配慮されている作りですね。

道沿いに張り出した花壇には、タマリュウが植えられます。
タマリュウは背の低い多年草で、冬でも青々としています。
グランドカバーとしては最適だそう。

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正門から奥をのぞけば、十朋亭が見えます。
通路はまだコンクリートが打ちっぱなしの状態ですが

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十朋亭に近い方から『洗い出し』が行われていました。
(竪小路側からは出入り禁止。大殿大路側から入り、通路の手前から撮影)

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その十朋亭ですが、今日は清掃の方が入り、入念にクリーンアップが行われていました。
内装じたいは去年の早い段階で完成していましたが、障子で見えなかったので、本日初めて拝見。
板張りの上に畳が敷かれるのでしょうね。

杉私塾は、3週間ほど前から『養生中のため侵入禁止』とのことで、ずっとしまったままになっています。
それでは大殿大路の方から杉私塾方面へアプローチしてみましょう。

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入口の突き当り、左側が萬代家母屋になっています。
完成した竹垣と母屋の間には、通路を作っていました。
こちらも『洗い出し』で作られます。

今回の工事で発見された井戸も、きれいに整備されていました。

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深さ6、7メートルくらいあるでしょうか。


竹垣を突き当たって、左を見れば、萬代家母屋の待合の裏側と外壁の間に
重機がありました。

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ちょっとひいて撮るとこんな感じ。
生垣の終わるところには、外灯が備え付けられていました。

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その地点から鉄筋の蔵を見た風景。

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着々と一帯の整備がすすんでいますね。
萬代母屋じたいも、基礎の補強や白壁の塗り直しなどなど、きれいになっています。

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こちらもできあがりが楽しみですね。
以上、本日のレポートでした。
posted by 大路ロビー at 11:19 | 十朋亭進捗状況

2018年01月25日

1月25日の十朋亭

本日は、館内を見学させて頂きました!!
そして外観の覆いが取れて、門の姿が見えていて素敵になっております。

まずは外観の様子からご覧ください。

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町屋の門と壁が、映えます。
現地を案内してくださった監督さんが、門を建てるのに苦労しました、とおっしゃっていました。
というのも、門扉は展示館および他の建物がすべて建て終わった後に作業をするため、
道具や機材を置くスペースがほとんどなく(展示館と竪小路の道までのわずか)、
資材の搬入もその都度行わなければなりません。

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建物は奥から建設していくもの…と言われて、納得しました。

それでは展示館の中の様子を見てみましょう。

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展示館の内部ですが、まだ機材は置いているものの、床も天井もすっかりできあがっています。
展示場所には、ガラスが張っているもよう。
ここで幕末の貴重な資料を見ることができるのですね。
(展示物は非常に精巧なレプリカと聞いています)

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おちついた廊下を歩いていくと、

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右手に玄関が現れました。(私が入ったのは勝手口の方です)
玄関の向い側には受付があり、その奥には待合や休憩ができるスペースがありました。

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そのゆったりした部屋の窓からは、十朋亭と杉私塾を望むことができます。

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雪がまだ残って寒そうですね。
今、見えているコンクリートの通路は『洗い出し』の技法で加工されます。

本日は展示館の状況が分かり、非常に有意義な訪問でした。


そうそう、母屋と鉄筋の蔵の間(杉私塾の裏)にも、変化がありましたよ。

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竹垣が完成していました!
基礎はコンクリートで設けられているので、非常に堅固です。

毎週ごとに、着々と出来上がる様子が目の当たりにでき、興味深いです!
posted by 大路ロビー at 16:18 | 十朋亭進捗状況

2018年01月18日

1月18日の十朋亭

こんにちは。先週の寒波が過ぎ去って、今週は過ごしやすい日が続いています。
竪小路側の展示館の入口付近、門柱のしっくいを塗る作業が続いています。


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立派な門ですね〜。

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こんな風に作業がすすめられています。

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一方、十朋亭ですが、明かり窓が素敵です。
しっくいの壁の白さが印象的。

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十朋亭の横に、井戸のようなものが出来ています。

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展示館と十朋亭との距離はこんな感じです。

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こちらは前回、ご紹介した十朋亭の隣のコンクリート蔵と母屋の部分。
竹垣を作るための土台が、がっちりとコンクリートで固められていますね。
垣根の枠(サッシ)も取り付けられていて。

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大殿大路沿いの小さな入口。
木造の門柱の塗装をしていました。
着色と防虫、プロテクトが可能な、優れた塗料を塗っています。


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そしてこちらが、萬代家の母屋です。

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最後に、大殿大路から展示館を見た写真。
嘉藤商店のお隣のお宅が、更地になったばかりで、展示館の裏面がよく分かります。

十朋亭の見学もあります。
(今年10月まで一般公開はされません)
残席、わずかとなっておりますので、興味のある方は、予約をしてくださいね!

posted by 大路ロビー at 15:35 | 十朋亭進捗状況

2018年01月11日

1月11日の十朋亭

こんにちは、今年はじめての十朋亭のレポートとなります!
今年もよろしくお願い致します。

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昨日から寒波がやってきて、雪降る山口市。
半端ない寒さですが、現場は作業が進んでいます。

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竪小路沿いから見た様子。
門柱を製作中です。

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通り沿いのフェンス越しの様子

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施設内から通り側を見た様子

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展示館から、十朋亭を見るとこのようになっています。
隣の建物との境目にはフェンス?のような枠が設けられました。


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十朋亭の脇から杉私塾を眺めます。
左にあるの白い塀の奥にある木材の塀には、竹の飾りが取り付けられていました。

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一方、こちらは萬代家母屋側の鉄筋の蔵の前です。
たくさんの穴が開けられ、鉄筋がめぐらされているのですが、
ここは竹垣を作る基礎になるそうです。

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手前の石造りの枠は、前回ご紹介した井戸です。

こんな感じで、年明けもコツコツと作業は続けられてます。
雪の降るなか、本当にご苦労様です!!

2月11日(日)10時〜12時
十朋亭をはじめ竪小路界隈の古い家屋を『一級建築士と歩く』企画を行います。
まだ空きが多少あるので、ぜひお申込み下さい。

posted by 大路ロビー at 11:49 | 十朋亭進捗状況